【レビュー】OWC Travel Dock Gen 2ーー100Wに対応、ケーブル内蔵型USB-Cハブ
高級感と安定感のあるUSB-Cハブ、どちらかと言うと”持ち運べるUSB-Cドック”に近い仕上がり
まだまだUSB-AやHDMIなど、いわば”レガシーポート”と言われるポートがこの世から無くなるのはまだまだ先だ。MacBookシリーズは時代の最先端を行き過ぎていて、作業上、周辺機器と接続する機会が多いのであればUSB-Cドックが必要。
今回紹介するのは「OWC Travel Dock Gen 2」というパック型のUSB-Cドック。特徴は、100Wまでの電力をサポートしている点と、本体にケーブルが内蔵されているため使い勝手が抜群に良いところ!
1台サンプルとして提供していただいたので、早速紹介する!
搭載されているポートと外観をチェック
「OWC Travel Dock Gen 2」は、USB 3.1 Gen 1ポートを2つ、HDMIポートを1つ、電源対応USB-Cポートを1つ、SDカードリーダーを1つ、合計5つのポートを搭載したUSB-Cハブ。
内蔵されているケーブルが本体から出る部分を背面とした場合、正面には最大100WまでサポートするUSB-C端子が用意されている。「Thunderbolt 3」との互換性もある。
向かって右側にはSDカードスロットとUSB-Aポートが搭載。
向かって左側にはUSB-AポートとHDMIポートが搭載。HDMIポートは最大4,096 x 2,160ピクセルの4K解像度を30Hz出力に対応している。
本体が接続されているとUSB-C端子の左上にあるLEDライトが青く点灯する。この配置は非常に理解しがたく、実に中途半端な位置にあるのは気になるが、幸いにも目立たないので見て見ぬ振りをするのがベスト。
裏側に収納型ケーブル、重さという欠点が強みだったりする
裏側にはUSB-Cケーブルが内蔵され、本体に収納かつ固定される構造になっている。ケーブルの着脱も非常に簡単で使い勝手は良い。
「OWC Travel Dock Gen 2」の欠点は本体が一般的なUSB-Cハブと比べて重く、単体で約170gもあるということ。手に持った時のずっしり感があるのだが、実はこれがある意味強みだったりする。
というのも、一般的なケーブル型USB-Cハブは軽い分机の上でブラブラしてしまうことも多いのだが、「OWC Travel Dock Gen 2」は四隅にあるゴム足と本体の重さによってしっかりと机をグリップしてくれる。
これが個人的にはかなり気に入っていて、「トラベルドック」という名前に反してしまうものの、自宅用のUSB-Cハブとして活躍の場を見せてくれている。
USB-Cハブにしては珍しい100Wをサポート
「OWC Travel Dock Gen 2」が他のUSB-Cハブと比べて優れている点は、最大100Wの電力に対応している点。意外とUSB-Cハブの多くは60W止まりの製品が多く、13インチ型MacBook Proであればフルスピードで充電できるものの、15インチモデルまたは16インチモデルを使っている場合は3〜4割程度の電力供給不足状態になってしまう。
作業内容次第で全く困らない場合もあるが、映像編集など負荷の高い作業をしたい場合、USB-Cハブを使っていることによって電力不足になるのは問題がある。
「OWC Travel Dock Gen 2」を使っていればそのような問題を心配する必要はない。実際に僕の16インチ型MacBook Pro(2019)で電力を確認したところ、85Wと表示されていることが確認できた。
別途ケーブルを用意する必要がなく、すぐに使い始めることができる100Wまでの入力に対応したUSB-Cハブ「OWC Travel Dock Gen 2」。個人的には旅行時に使うにはEthernetポートを用意してほしかったが、最近はホテルのWi-Fiも充実しているので必要ないかもしれない。
新しくMacBookを買った人は、これまで通り周辺機器を使い続けるためにも購入を検討してみてはいかがだろうか!