【レビュー】OWC Travel Dock E:使い勝手抜群のUSB-Cハブがさらに改良
最大100W対応のケーブル内蔵型USB-Cハブ、Ethernetポートが追加
MacBook Air/Proに周辺機器または外部メディアを接続するには、USB-Cハブが必要不可欠だ。ケーブル一体型USB-Cハブ「OWC Travel Dock Gen 2」の後継モデルが登場。サイズや重さはほとんど変えずに、新たに有線LANポートを搭載した「OWC Travel Dock E」が登場した。
メーカーよりレビュー用としてサンプルを提供してもらったので、紹介する。
キレイに収納されるケーブル、グリップ感のある底面、程良い重さ
OWC Travel Dock Eの魅力は、ケーブル内蔵、最大100Wパススルー充電、SDカードと有線LANポート含む6ポートの拡張性だ。
ケーブルが付属するUSB-Cドックは多いが、本体裏に内蔵され綺麗に収納できる製品は少ない。机の上に置いてあっても気にならない。僕は常に外部ディスプレイ下に置いてある。
搭載するポートは以下のとおり。4K@60Hz出力の対応と有線LANポートの搭載により、持ち運び用ではなく据え置き用USB-Cドックとしても活用できるだろう。
- USB 3.2 Gen 1(5Gb/s)(Type-C 一体型ケーブル)
- USB 3.2 Gen 1(5Gb/s)(タイプA)×2ポート
- USB-Cパススルー電源ポート(最大100W)
- ギガビットイーサネット
- SD 4.0カードリーダー(UHS-II)
- HDMI 2.0(最大4K@60Hz 解像度)
内蔵ケーブルを本体上に置いた場合、右側はSDカードリーダーおよびUSB-Aポートが配置される。USB-Aポートは、9A(900mA)以下の電力要件を持つバスパワー駆動のドライブや、電源アダプタに接続されたドライブをサポートする。
USB-Aポートが供給できる電力は最大0.9A(900mA)。1.0Aを必要とするデバイスは、工場出荷時の電源アダプタよりもわずかに遅い速度で充電される。2.1A以上を必要とするタブレットなど、大きなデバイスは充電できない。
左側にはパスするー充電用のUSB-Cポート、HDMIポート、USB-Aポートがアクセスできる。
OWC Travel Dock E レビュー:絶妙な重さとサイズ感
OWC Travel Dock Gen 2をレビューした際に、僕は「旅行時に使うにはEthernetポートを用意してほしかった」と記している。OWC Travel Dock Eは、その課題を解決。高さが僅かに増し、重さは約10g増しているが、基本的は使い勝手は全く変わらない。
一般的なUSB-Cドックよりも重さこそあるが、底面の四隅にあるゴム製滑り止めとの組み合わせで机を”グリップ”する。コンパクトさと軽さを重要視し、ミニマルなガジェットポーチなどに収納することを前提とするのであれば、購入は控えたほうがいいだろう。
しかしMacに周辺機器を頻繁に接続するならば、USB-Cドックが机の上に固定されていたほうが使いやすい。最大92Wのパススルー充電ができるUSB-Cドックも珍しく、16インチ型MacBook Proでも安心してフルスピード充電が可能だ。(ドックはアダプタから最大8Wの電力を引き出す仕様)
OWC Travel Dock Eの価格は11,000円。有線LANポート非搭載モデルとの価格差は数百円。徹底した荷物のコンパクト化・軽量化にこだわっていない限り、最新モデルの購入をおすすめする。