2019年のiPhoneは3眼カメラ、USB-C搭載モデルも検討中か
2019年に登場する「iPhone XS Max」の後継モデルはトリプルレンズカメラを搭載する可能性を含む、次期iPhoneに関する最新情報をBloombergが報じている。
トリプルレンズカメラを搭載するモデルの存在に加え、3Dカメラ搭載モデルの用意、USB-Cポートの採用、進化した「Face ID」の採用や強化された「Live Photos」などについて言及している。
端末の外観は2018年のモデルと概ね変わらず、5G通信に対応予定のiPhoneが登場する2020年のモデルの方が見た目に変化が期待できると伝えられている。
トリプルレンズで広い視野角、強化されたズーム機能を実現
先日公開されていた、3つのレンズとLEDフラッシュが正方形のカメラユニットにまとめられた「iPhone XI」のレンダリング画像のようなデザインになるかどうかは定かではないが、少なくともWSJが報じていた情報と一致している。
「iPhone XS」の後継モデルは「D42」「iPhone XS Max」は「D43」とのコードネームで呼ばれ、「iPhone XR」の後継モデルのコードネームは不明なものの、用意はされているとのこと。今年も3種類の新しいiPhoneが発表される見通しとなっている。
2019年にトリプルレンズを搭載するのは「iPhone XS Max」の次期モデルのみとなっているが、将来的には他のモデルも同じカメラを搭載する可能性があるとのこと。
3つ目のレンズにより視野角が広くなり、ズーム機能が強化されるとのこと。また、より多くのピクセル数を物理的に撮影することが可能となり、撮影ミスなどを補完しやすくなるという。
その機能を活かし、「Live Photos」機能が強化される予定。現状では撮影前後1.5秒ずつを撮影の3秒動画となっているが、次期バージョンでは6秒間になるとのこと。
USB-C搭載の可能性と進化したFace IDの採用
AppleはLightningポートの代わりにUSB-Cポートを搭載したモデルもテスト中であるとのこと。USB-Cポート搭載の噂はこれまでにも報じられているが、引き続きLightningポートを搭載するという情報もある。
プロセッサー性能が向上するのは毎年のことではあるが、「Face ID」の性能も改良される見通し。「Touch ID」の第1世代と第2世代と同じような劇的な進化を期待したいところだが、詳細は不明。「iPhone XS」も「iPhone X」から進化していると言われているが、ほとんど体感できない。
2020年のiPhoneには3Dカメラ機能を搭載か
2020年のiPhoneには3Dカメラが採用されるとの情報もある。
この3Dカメラは最大15フィート(約5メートル)までの距離まで計測することができ、現在のTrueDepthカメラからは大幅に改良された仕様であることが分かる。現状のモデルに採用されている投光イルミネーターは25〜30センチ程度までしか届かない。
3Dカメラの搭載によりAR機能を強化するだけではなく、より正確な深度情報を取得することが可能になる見通し。すでにソニーと新しいセンサーについて話し合いを行っているそうだ。
当初は2019年のiPhoneに搭載される予定だったが、見送られたとのこと。
興味深いことに、最初にこの3Dカメラを搭載するデバイスはiPhoneではなくiPadになる計画だという。早ければ2020年春に発表予定の新型iPad Proに実装される可能性もある模様。
これは2018年11月にMing-Chi Kuo氏が伝えていた情報と一致。同氏は測域、測量技術「Time of Flight(TOF)」をサポートした新しいiPadを2019年第4四半期または2020年第1四半期に発表すると予想していた。
また、同技術はiPhoneにも遅くても2020年下半期までには搭載されると指摘し、今回Bloombergが報じた内容と一致している。