【レビュー】エレコム製ノートパソコン冷却台「SX-CL20SV-W」は効果無し
この季節、MacBook Proはどうしても熱くなる。特に「LG UltraFine 5K Display」を2枚出力している僕としては、熱対策が必須だ。
これまではFONESO製の冷却ファン付きスタンドを使っていたが、本体の底面を冷やすというよりもロジックボードがあるヒンジ部分をより徹底的に冷やすことができ、かつ、MacBook Pro本体が操作できるようにしたかった。
そこで購入したのがエレコム製ノートパソコン冷却台「SX-CL20SV-W」。試しに数日間使ってみたが、ハッキリ言って全く役に立たない。
理由は「冷却効果が著しく低い」の一言に尽きるのだが、今後誤って購入する人が出てこないためにも、簡単に紹介しておく。
音は静かだが、冷却してくれないと意味がない
本体を紹介する。外形寸法は約297 × 110 × 36mmとなっていて、重さは283g。質感は決して悪くない。本体上部には滑り止め用のラバー付き。
2つのファンを搭載し、風の吸気口を本体底面に、排気口を前面に配置することによって本体上面からのほこりの侵入を防止する設計になっている。
右側には風量を調整するボタンとオン・オフボタン、そして電源を供給するMicro USB端子がある。ケーブルは同梱されている。「MacBook Pro(2016)/2017」で使用する場合は別途USB-Cドックやハブが必要になる。
実際に載せるとこのような傾斜になる。すべり止めのラバーがしっかりと機能し、MacBook Proも滑らずに使うことができる。
この傾斜であれば僕が一時期愛用していた「Bluelounge Kickflip」と変わらないので、タイピングもしやすく、MacBook Proの操作性には支障をきたさない。
背面側からみてもシンプルな作りとなっているので、いかにも「冷却台を置きました」感がなく、使わない時に机の上に放置されていてもそれほど気にならない見た目だ。
問題は冷却効果だ。正直なところ、これを起動していても冷却効果は全く感じられなかった。もちろん、使わないよりは使った方が多少の効果はあるのかもしれないが、冷却効果を期待してこの程度の風量であれば、別の製品を買った方が良い。
実は、本記事を書き始めてから下記レビューを発見した。どうやら「底面の仕掛けを立てないと風量が確保できない」とのこと。そもそもこの底面が展開できることを知らなかった。
この価格で文句を付けるのも烏滸がましいですが、底面の仕掛けを立てないと風量が確保できない事や、消費電力(5v,250mAで1.25w)がはっきり書かれていないのは、不親切だと思いました。
「これを立てれば風量も確保できるかもしれない」という期待のもと、立ててみたが、風量および冷却効果には変化なし。
やはりエレコム製ノートパソコン冷却台「SX-CL20SV-W」には十分な冷却効果がない。1,000円程度の冷却台とはいえ、1,000円の価値は提供できていない。もっと効果がありそうな製品を探しましょう。
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