Apple、MacとiPadの融合を改めて否定
同じM1チップを搭載しても、同じThunderbolt/USB4ポートでも、融合はしない
Luna Displayを使ったmacOSが”動作”するiPad
Appleワールドワイドマーケティング担当SVPのGreg Joswiak氏と、ハードウェアエンジニアリング担当SVPのJohn Ternus氏が、The Independentとのインタビューに応じ、改めてMacとiPadを融合させる計画はないと強調した。
「我々はiPadが何なのか、完璧に把握している」と断言
新発売のiPad Pro(2021)は、M1 Macと同じM1チップを搭載。外部ポートもUSB-CからThunderboltに変更。Pro Display XDRの技術まで移植されており、ますます”Mac化”が進んでいるとしか思えないが、Greg Joswiak氏は明確に否定。
「一部の人は、iPadとMacは競合すると言う。一方で一部の人は、iPadとMacを融合すると言う。どちらも誤りだ。私達はそれぞれのカテゴリにおいて最も優れた製品を開発するために凄まじい努力をしていることを誇りに思っている」とコメント。Greg Joswiak氏は、「iPadは(世間一般で言う)タブレットよりは優れている」と断言している。
John Ternus氏は「MacとiPadが、互いの領域に踏み込むことを恐れて開発していない。常に最高のMacを、最高のiPadを作る努力をしている。人は自由に選べばいいだけの話だ」と指摘。「多くの人はどちらのデバイスも所有している。両者をまたいだワークフローを持つ人や、特定のタスクにおいて一方を好む人もいる」と解説している。
Appleは、iPadとMacの融合を再三否定している。2018年にはTim Cook氏自らユーザーはMacとiPadの融合を求めていないと否定し、Appleソフトウェアエンジニアリング担当SVPのCraig Federighi氏はMacとiPadの融合は「意味のないこと」と全否定している。
ハードウェアの凄まじいポテンシャルを活かせないソフトウェアについて
iPadとMacは融合しないかもしれないが、iPad ProのパフォーマンスはiPadOSやiPad用アプリを活かすにはオーバースペックとも言える。同じM1チップを搭載するMacにはFinal Cut ProやLogic Proなどのプロ向けアプリが用意されているが、iPad向けアプリは存在しない。
シニアバイスプレジデントの2人は、iPad向けアプリの計画については口を開かなかったが、Appleの世界開発者会議「WWDC 2021」は6月7日からオンライン開催する。次期iPadOSはホーム画面上にウィジェットを自由に配置可能になると噂されているが、iPad Proのパフォーマンスを活かすプロ向けアプリの発表に期待が高まる。
Greg Joswiak氏は、必要とされる前に必要以上のパフォーマンスを提供することに意味があると語っている。「ハードウェアとしての可能性を引き上げることで、デベロッパーやユーザーは活用する。そもそも最初に高いパフォーマンスを持つハードウェアがなければ、それを活かすアプリケーションは用意できないでしょう?」と問いかける。
またユーザーにとっても、パフォーマンスに余力があることは、長く使用する上で重要だと説明している。
M1 iPad Proが本領を発揮できるかどうかはWWDCをみてみないとわからないので何とも言えないが、楽しみしかない。
一体どんなことができるようになるんだろうか
新iPadOSの正式リリースが秋ごろかもと考えると遅いかも知れませんが、その頃までにはハードの性能を発揮できるよう対応されることを願いますね。
何のためにOSをiOSと分けたのか、その意味も問われてくるかと思います。
>>ネット上では「オーバースペック」に対して批判的な見方が特に掲示板ではありふれてますが、通勤通学のためにスーパーカー買うほどズレている訳でもありませんし、そもそも全く性能を活かせないなんてことはないはずです。
通学のためにスーパーカー買うイメージは当たっているのでは?。前モデルですらオーバースペックと言われていたのに、価格も性能も大幅アップですから。いや、そもそも性能を活かせないから、どうなんだ?という話なんですが。ソフト面が充実しないと、本当に通学のためにスーパーカー買う事になってしまう。
フル機能が使用可能になるまではまだちょっと掛かりそうですもんね……
ipadでPhotoshopとIllustratorをフルで使えるようになってほしいな
その発想はなかった!
でもすごくいいですね!実現したらすぐに食いついてしまいそう。
融合はしなくていいので、OSの切り替えを実装して欲しい
>> そもそも最初に高いパフォーマンスを持つハードウェアがなければ、それを活かすアプリケーションは用意できないでしょう?
本当にその通りだと思います。
ネット上では「オーバースペック」に対して批判的な見方が特に掲示板ではありふれてますが、通勤通学のためにスーパーカー買うほどズレている訳でもありませんし、そもそも全く性能を活かせないなんてことはないはずです。