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iOS 14は品質向上に期待 Apple、ソフトウェアのテスト方法を全面的に見直しへ

iOS 13もmacOS Catalinaもベータ版のまま世にリリースされたような状態だったので、この動きは歓迎

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世界中のユーザーから反感と怒りを買ったiOS 13macOS Catalinaの悲劇的な初期リリースを受け、Appleはソフトウェアのテスト方法を全面的に見直す決定を下したBloombergが報じている。

これは、ソフトウェアエンジニアリング担当シニアヴァイスプレジデントCraig Federighi氏やシニアディレクターのStacey Lysik氏などが参加していたキックオフ・ミーティングにて発表。今後は「Daily Build」と呼ばれているテストバージョンが未完成の機能または正常に動作しない機能をデフォルトで無効化する仕組みが導入される。テストする場合は「Flags」という設定メニューから有効化することにより、未完成または不具合のある機能がシステム全体に及ぼす影響を最小限にすることができるという。

iOS 13の開発では様々な開発状況の機能が同時に実装されていたため、端末を正常に動作させることも難しくなる場合があった模様。この状況により、テスターはまともに検証できない日々が何日も続くこともあり、検証そのものが意味をなさず、結果的に悲劇的な状態で正式リリースされてしまったとされている。

iOS 14のコードネームは「Azul」、iOS 15は「Azul +1」

Appleはこの新体制で、内部でコードネーム「Azul」と呼ばれている「iOS 14」の開発に着手。パフォーマンスに注力するために、当初「iOS 14」の新機能として含む予定だった一部機能は2021年に先送りにする可能性があるという。

先送りされた機能は内部で「Azul +1」と呼ばれ、世間一般的には「iOS 15」として提供されると見られる。なお、Appleの計画に精通している人物によると、それでも「iOS 14」はその新機能の豊富さはiOS 13に匹敵するそうだ。

iOS 12から引き継がれなかった品質の高いソフトウェア

iOS 12」の品質は高かった。Bloombergによると、パフォーマンスの最適化に注力したチーム「Tiger Teams」を作り、アプリの起動時間やネットワーク接続、電池持ちなどを手掛け、正式リリース時から非常に安定したソフトウェアとして提供開始。

その体制はiOS 13では引き継がれなかったようだ。「iOS 12」はリリース後2ヶ月で2回のアップデートしかなかったのに対し、iOS 13はなんと8回もある。すでに「iOS 13.3」の開発が進められ、来春に正式リリースされる次のバージョンも準備されているとのこと。

Bloombergによると、Appleはソフトウェアの品質を100段階のスコアで測定する「White Glove」テストで評価しているそうだ。動作が不安定なソフトウェアは60台に、安定していると80台になるいうが、iOS 13はその直前にリリースされていた「iOS 12」のスコアを下回る状態だったという。

iOS 13.1が”実質的な一般リリース”と位置づけられていた

Appleは「WWDC 2019」の1ヶ月前に開発状況が芳しくないことに気づいていたそうだが、挽回することはできなかった。内部的にもiOS 13ではなく「iOS 13.1」を”実質的な一般リリース”と位置づけていたという。

その後、「iOS 13.1.1」、「iOS 13.1.2」、「iOS 13.2」と立て続けにリリースされている。リリース当初よりは相当安定したかもしれないが、Appleのソフトウェアに対する不信感は格段に増えた。僕個人としては未だにmacOS Catalinaアップデートを推奨することができず、一層のこと今年1年間見送った方が良いのではないかとさえ思っている。

iOSに限らず、すべてのソフトウェアでテスト方法を見直し

なお、今回明らかになった新体制はiOSに限らず、Appleが提供するすべてのソフトウェアに適用される。macOS CatalinaiOS 13に匹敵する、もしくは凌駕するほどの出来の悪さとなっている。

2019年はAppleソフトウェアにとっては最悪の1年だった。2020年は新体制によって当たり前のように使えるソフトウェアになることを願いたい。

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公開情報
更新日2019年11月23日
執筆者g.O.R.i
コメント(8件)

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  1. g.O.R.i(コメントID:576471)
    コメント先:通りすがりの読者(コメントID:576470)
    >>iOS 13.3の開発が進められ、来春に正式リリースされる次のバージョンも準備されているとのこと。 ios13.3は年内中にリリースされ、次のios13.4来春ってことですか? それともios13.3が来春ってことですか?

    13.3が年内と僕は理解しています!

  2. 通りすがりの読者(コメントID:576470)

    >>iOS 13.3の開発が進められ、来春に正式リリースされる次のバージョンも準備されているとのこと。

    ios13.3は年内中にリリースされ、次のios13.4来春ってことですか?
    それともios13.3が来春ってことですか?

  3. 通りすがりの読者(コメントID:576467)

    この機能が誤作動したり変な動作し出したりして…

  4. g.O.R.i(コメントID:576449)
    コメント先:たってぃん(コメントID:576447)
    これは良い改善ですね。 ウーウー⚠️ ・なお、Appleの計画に精通している人物によるお、 ・一層のこと今年1年間見送った方が良いのではないかとさえおもている。

    ぎゃあああすいませんん直しましたあああ!!!ありがとうございます!!

  5. たってぃん(コメントID:576447)

    これは良い改善ですね。
    ウーウー⚠️

    ・なお、Appleの計画に精通している人物によるお、

    ・一層のこと今年1年間見送った方が良いのではないかとさえおもている。

  6. 通りすがりの読者(コメントID:576442)

    Appleは今どこへ向かっているのか?
    デザイン、先進性、操作性全てが低水準になっていると思う。
    ジョブズ時代も勿論酷い部分はあったが美学を感じた気はする。

    そのうち今は秀でてる株価収益も落ちる。

  7. g.O.R.i(コメントID:576438)
    コメント先:ないふ(コメントID:576437)
    なにあれ、良くなるなら嬉しいですね

    ほんとほんと!

  8. ないふ(コメントID:576437)

    なにあれ、良くなるなら嬉しいですね

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