今更聞けない「テザリング」について解説しておく!
【img via yanderaのブログ】
auとソフトバンクから発売されたiPhone 5。テザリングに対応するかどうかが勝敗の分かれ道だと言われているが、そもそも「テザリング」をよく分からないという人も少なくないようだ。
そこで、今回色々なところで話題になっている「テザリング」がどういう機能なのか、どういうシーンで役に立つのかについて解説しておく!
はじめに:正しい表記は「テザリング」
そもそも表現として正しいのは「テザリング」。「デザリング」だと思っている人は恥ずかしいので今すぐ改めましょう。
英語だと「Tethering」と書き、「連結」や「結合」という意味を持つ。テザリングを有効化できる端末を介してネットワークと別の端末を「連結」できることから「テザリング」と呼ばれている。詳しくは次項で説明する!
そもそもテザリングって何?
そもそも今話題になっている「テザリング」というのは何か。一言で言うと、スマートフォンがWi-Fiルーターになることができる機能。
Wi-Fiルーターと言われてもピンと来ないかもしれないが、イメージとしては「ポケットWi-Fi」や「イーモバ」と呼ばれている端末と同じ機能を持つことができる、ということ。
【img via Pocket WiFi SoftBank C01HW by yoppy】
よって、テザリングが有効になっているとテザリングを利用可能にしている端末を介してネットワークに接続することが可能になるのだ。
なんでテザリングはそんなに注目されているの?
国内だと時期は違えどau、ソフトバンク共にiPhone 5がテザリング機能が解禁された。
解禁、という表現を使っているのは元々iPhoneはiOS 4.3の頃からテザリング機能は実装されていたのだ。ただし、これまで国内でiPhoneを扱ってきたソフトバンク、auどちらもそれぞれのネットワークで純正のテザリングが利用できないように制限を設けていた。(それを解除するためのJailbreak Tweakも出ていた)
ところが状況は一転。iPhone 5の発表後、まずはau、続いてソフトバンクもそれぞれのネットワーク上でテザリングを解禁することを発表した。それぞれ7GBの通信量制限を設けているものの、高速通信規格LTEに対応した最新のiPhoneで同ネットワークを介したテザリングは、場合によって自宅の通信速度を超える爆速通信が可能になる。
テザリングはこんな時に役に立つ!
では、テザリングはどういう時に活躍するのか。いくつか利用シーンを紹介したいと思う。
カフェや外出先で作業をしたい時
まさに今の状況だが、僕は渋谷のエクセルシオールカフェにいながらMacBook Airを使ってこの記事を書いている。ネットもTwitterも問題なく見れているのは、Galaxy S3のテザリングを有効にしているから。
7GBの通信量制限が設けられているのであまりネットワーク的に高負荷な作業はおすすめできないが、僕のようにネットで情報収集したりメールを送受信する、という程度の作業であれば通信量制限内で十分やりくり可能だ。
本来であればネットにアクセスできない端末を繋げることができるのがテザリング端末を持っている強みでもある。
iPadなどのWi-Fi専用端末でネットに接続したい時
一般的にはモバイル端末は1人1台。その多くが現在はスマートフォンになっている。
ただ、最近では毎月のコストがかからないWi-Fi接続限定のタブレット端末を持っている人も増えてきているようだ。”iPad Wi-Fiモデル” と呼ばれているのはまさにこれのことだ。
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自宅ではWi-Fiが繋がるから良いが、自宅から持ちだした時にみんなでFacebookにアップロードした写真やYoutubeの動画を見たいかったとしても、Wi-Fiが無いと使いものにならない。
そんな時にWi-Fiルーターを持ち歩いたりWi-Fiを探し求めなくても、テザリングを有効にすればすぐに使えるようになる。費用面においても、たまに外出先で使う程度であれば毎月固定額を支払わなくて済むこともメリットだ。
テザリングにはデメリットもある
一見便利そうなテザリングだが、当然使う上での懸念しておくべきデメリットが存在する。
テザリングはかなり電池を消耗する。それがLTEネットワークのテザリングだとすれば、さらに消費スピードは速くなる可能性が高い。
よって、長時間テザリングを使う場合はeneloopなどの予備電池を用意しておく必要がある。
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テザリングはこんな人が使いそう!
では、どのような人がテザリングがあると便利なのか。
基本的には外出先からパソコンで作業をする機会が多い人がテザリングを活用する機会が多いのではないだろうか。例えば、僕はカフェなどで作業することも多いので、Galaxy S3でテザリングを有効化してブログを書いたりしている。
逆に言えば、それ以外活用するチャンスはあまりない。よって、実際にテザリングの恩恵を受ける人はそれほど多くないのではないかと個人的には思っている。
テザリングは全員が全員、必要な機能ではない
テザリングは本来ネットワークに接続することができないはずの端末を接続することを可能にする機能である。
恩恵を受ける人は外出先からパソコンで作業をする機会が多い人。それ以外の人は実際あまり使う機会はないだろう。
よってこれからiPhone 5を買う人はテザリングについて店員から熱烈なアピールを受けることもあるかもしれないが、実際上記に当てはまらないのであれば右から左へ聞き流しても良いかもね!
以上、テザリングについての解説でした!
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