外部ディスプレイを1枚だけ導入するなら「5K2Kウルトラワイド」一択だと思う理由
疑似解像度を下げても十分な作業領域を確保できる利点
外部ディスプレイの最適解は何か。使う人の作業内容や予算、用途によって答えは異なるが、ゴリミーとしては、5K2K解像度(5,120 x 2,160)のウルトラワイドモニターがおすすめ。現在は「ウルトラワイド2枚重ね」という贅沢な環境にしているが、もし1枚に絞るとしても、ウルトラワイドモニターを選ぶ。
ウルトラワイドモニターを選ぶべき理由はいくつかある。一般的には以下のように言われている。
マルチタスクの効率化
- 1つの画面で複数のウィンドウを横に並べて表示できる
- デュアルモニターのように中央のベゼルに邪魔されることなく作業できる
- 表計算や資料作成、動画編集時など横長ウィンドウやデータを一度に表示可能
視認性と快適性
- デュアルモニター使用時と比べて視線移動が少なく、目の疲れを軽減できる
- デュアルモニター使用時と比べて配線がシンプルになり、デスク周りをすっきりと整理できる
没入感の向上
- 映画館のような横長画面で迫力ある映像体験が可能(特に湾曲タイプだと尚更)
- 映画やゲームコンテンツをより臨場感のある形で楽しめる
- 視野が広がることでゲーム内での戦略的優位性が向上
いずれの理由もウルトラワイドモニターの強みであり、実際に使用していてそれらの恩恵を受けていると感じる。
しかし最近になり、5K2K解像度のウルトラワイドモニターならではの強みがあることに気が付いた。
5K2K解像度だからこそ「疑似解像度を下げても快適」
ウルトラワイドモニターにも、様々な解像度を持つ製品がある。ゴリミーが使用しているモデルは、5K2K解像度(5,120 x 2,160)の製品を使用中。4Kディスプレイ(3,840×2,160)と同じ縦方向のピクセル数に、横方向に画面領域を追加したような形だ。
疑似解像度による変化ーー作業領域と目の負担のバランス
macOSのシステム設定では、ディスプレイの解像度を調整できる。これを「疑似解像度」と呼んでいる。14インチMacBook Proでは常に設定できる最も細かい解像度を指定していたため、その解像度にマッチする疑似解像度を指定していた。
この設定により、実質的に14インチMacBook Proの画面が34インチと40インチに格調したような状態になるため、広大な作業領域を確保することができる。
- 上の34インチディスプレイ疑似解像度
- 下の40インチディスプレイ疑似解像度
これまでは「広大な作業領域の確保」を最優先に疑似解像度を設定していた。しかし先日、ぱくたそのすしぱくさんに意図的に疑似解像度を下げることで、「長時間作業していても目が疲れない」と教えてもらった。すしぱくさんは40インチ以上の4Kディスプレイを2枚並べて使っており、実際に文字や画像が見やすかった。
「ディスプレイの解像度を下げるのは老眼になってから……」という謎のプライドを捨て、早速実践してみたところ、明確に目の負担軽減が実感できた。当然ながら作業領域は減るが、それ以上に目の疲れが緩和されるメリットのほうが大きいと感じた。
- 上の34インチディスプレイ疑似解像度
- 下の40インチディスプレイ疑似解像度
【ウルトラワイドモニターと解像度】
最近ウルトラワイドモニターの解像度を少し下げたのね。40インチのほうを、3840×1620→3200×1350に。34インチのほうも3379×1426→2560×1080に。… pic.twitter.com/ZG0KxqCb2Q— g.O.R.i(ゴリミー管理人) (@planetofgori) November 29, 2024
左:疑似解像度(高)、右:疑似解像度(低)
ディスプレイから同じ距離で撮影した写真を見比べてもらいたい。疑似解像度を上げることで情報量は増えるが、明確に文字が小さくなる。文字が小さくなるということは、その分しっかりと画面を見なければならなくなり、目への負担が増える、と予想している。
情報量に不満がなければ、目への負担を減らしたほうがいいだろう。
疑似解像度を下げても十分な作業領域を確保できている理由は、5K2K解像度のウルトラワイドモニターを使っているからだ。4K解像度であれば、狭くなった作業領域が窮屈に感じていた恐れがある。4Kディスプレイを横長にしたような5K2Kウルトラワイドモニターだからこそ、疑似解像度を下げても作業領域が十分に担保できるのだ。
疑似解像度を下げたことで、文字の表示がより鮮明になった。1つの文字を表示するために使用できるピクセル数が増えるため当然だが、文字を打つ仕事を主業務としているゴリミーとしては、疑似解像度を一段階下げた状態で使うことを決めた。
外部ディスプレイ1枚のみなら「5K2Kウルトラワイド」
冒頭でも書いたとおり、「外部ディスプレイの最適解」として万人に当てはまる回答はない。しかし1枚のみ導入するのであれば、5K2K解像度(5,120 x 2,160)のウルトラワイドモニターが以下の理由で最もバランスが取れていると感じる。
- デュアルモニターと同等の作業領域を確保しながら1画面で済む
- マルチタスク、横長のデータやタイムライン型アプリケーションの作業がしやすい
- 配線がシンプルになる
- コンテンツの没入感や臨場感がある
- 視野が広がりゲームがしやすい
- 疑似解像度を下げても十分かつ高解像度な作業領域を確保できる
一般的に外部ディスプレイを導入する理由は、作業領域を拡大するためだろう。しかしそのために文字の見やすさや目の負担を犠牲にするべきではない。5K2K解像度のウルトラワイドモニターは、解像度と形状により、すべての条件を満たしてくれる。
当然ながら、ウルトラワイドモニターは高い。しかし1日中見続けるであろう外部ディスプレイは、投資を惜しむべきではない周辺機器の1つだろう。