【検証】MacBook ProはUSBクーラーで本当に冷却されるのか
サーモグラフィーカメラを利用し、キートップの熱さを確認してみた
夏のMacBook Proは「暑さ」という天敵と戦わなければならない。使っている本人が暑さに耐えられたとしても、必要以上に熱を帯びた電子機器は故障のリスクが高まり、製品寿命も縮む可能性がある。
僕は常々Mac本体に対する負荷を最小限するべく、日頃叩くキーボードは「Magic Keyboard」にし、マウスは「Logicool MX Master」を使用。外部ディスプレイを出力する際の負担を軽減するために「Blackmagic eGPU」を導入し、出力に掛かる負担そのものを減らすためにも「LG 5K UltraFine Display」から4Kディスプレイに”ダウングレード”している。
熱対策としては「Twelve South Curve Stand for MacBook」を導入してなるべく空気に触れる状態にし、その裏からエレコム製2WAY USBクーラー「FAN-U177BK」を使って風を当てて冷却している。
僕としては十分な対策をしているつもりではあるが、熱に関しては目に見えないため、効果が出ているのかどうか分からなかった。
そこで今回、「FLIR ONE for iOS Personal Thermal Imager」を使用し、USBクーラーを使用する前と使用する後でMacBook Proの筐体温度がどの程度変わるのかを検証してみたところ、冷却効果はしっかりと出ていることが確認できたので、紹介する!
USBクーラーによる冷却効果は確かに確認できた
まず、こちらがUSBクーラーを有効化していない状態。使っているうちに本体温度が上昇し、気づいたら44.5℃まで確認することができた。本体を触れてみると、とてもではないがキーボードが触れる状態ではなくなっていた。
続いて、エレコム製2WAY USBクーラー「FAN-U177BK」をオンにした状態で再度計測。その結果、最高でも39.3℃となり、約5℃ほど本体温度が下がっていることが確認できた。
また、温度だけではなく、全体的に黄色い部分が減っていることも分かるだろうか。パームレストやヒンジ部分などの発熱が抑えられていることが分かる。
個人的には「本体の裏側に風を当ててもキートップは冷たくならないのでは」と思っていたのだが、今回サーモグラフィカメラで検証してみたところ、確かにキートップ部分に対する冷却効果は確認できた。
また、直接風を当てていた底面もしっかりと冷却されていることが確認された。冷却前の本体裏は机から浮かせていたのにも関わらず非常に熱く、熱がこもりやすいことが改めて分かった。
電子機器は熱に弱く、Macも例外ではない。Macを使っている人は冷却台を購入し、しっかりと熱対策を行いましょう!