49インチ型ウルトラワイドモニターのある作業環境:ロマンは現実に勝てなかった
現実には打ち勝てなかったが、スタックモニター構成へのチャレンジは大きな収穫だった
MacのRetina表示に慣れていると耐えられない「DPIの低さ」
49インチ型ディスプレイの唯一にして最大の欠点は、DPIの低さだ。49WL95C-WのDPIは108.54ppi。これまで4Kディスプレイで163.18PPIの解像度を見てきた僕にとって、視力が落ちたと勘違いするほど粗かった。
4Kディスプレイで同じアプリを表示した際の文字のくっきり具合を見比べてみてもらいたい。その差は一目瞭然だ。
左が49インチ、右が4K
左が49インチ、右が4K
一度気になる始めると、すべてが粗くなったような印象から抜け出せなくなってしまった。写真の現像作業にも不安を感じ始め、動画も4Kディスプレイで見るようになってしまった。
49インチ型ディスプレイのDPIは購入前から把握していた。購入を決意したのは、ウルトラワイドモニターを使用している多くのMacユーザーが満足度の高さを語っていたこと。一般的なウルトラワイドディスプレイは、いずれもDPIが100前後だが、中には4Kディスプレイよりもを推奨する人もいた。
同じディスプレイを購入した海外ユーザーからも、DPIの低さを指摘する声は確認できなかった。DPIの低くさは乗り越えられると確信し、ロマンを追求することにした。
結果的に僕の下調べは甘かった。Macでウルトラワイドモニターを使用している多くは動画クリエイター。文字を見ることよりもタイムラインを表示できるこのメリットが大きく、DPIの低さに言及していなかった。
海外ユーザーが不満を述べないのは、英語は低いDPIの影響を受けづらかったからだ。日本語は細い線が多くDPIの影響を受けやすいが、英語は全くと言っていいほど気にならなかった。
僕は、文字を見ながら文字を書くことが本職だ。DPIの低さは到底耐えられるものではなかった。最も使用時間の長いブラウザとエディタのフォントが汚いのは辛かった。
しかし買ってしまった以上、すぐに諦めるわけにはいかない。DPIが低い問題を乗り越えるため、いくつか設定を試してみた。
ディスプレイを可能な限り離し、アプリのフォントサイズを大きくする
まずはディスプレイと自分を可能な限り離し、アプリケーション自体のフォントサイズを大きくした。線の細かさが気にならなくなり、粗さが目立たなくなるため、一定の効果は実感できた。
しかしすべてのアプリケーションがフォントを都度設定できるわけでもないため、現実的ではないと判断した。
4Kディスプレイをメインに使用
49インチ型ディスプレイのDPIが気になるのであれば、4Kディスプレイをメインとして使用することに。しかし上にあるディスプレイを見続けるのは作業効率が上がるどころか、首と目に余計な負担が掛かるリスクがあり却下。
次に4Kディスプレイを下に設置し、49インチ型ディスプレイを耐荷重15kgの支柱取り付け用モニターアームで上に設置してみた。DPI問題を解決する画期的アイディアだと思っていたが、さすがに圧迫感があり断念。単純に怖かったのも否定できない。
ロマンを求めすぎるとこういうやばいことを思いつくようになります。ボツです。普通に怖すぎました笑。 pic.twitter.com/lqsLbzqNNw
— g.O.R.i(ゴリミー管理人) (@planetofgori) 2020年8月7日
ロマンはDPIという現実に勝てなかった
最強かつ最高の作業環境を構築したと確信していたが、ロマンはDPIという現実に勝てなかった。49インチ型の超ウルトラワイドディスプレイの前に座るたびにワクワクし、画面を表示してガッカリする、の繰り返しだった。
49WL95C-Wは、MacのRetina表示に慣れている人にはおすすめできない。逆に100前後のDPIを持つディスプレイを見ている人であれば、飛躍的に作業スペースが広がるため作業効率は増すだろう。
49WL95C-Wは手放してしまったが、超ウルトラワイドモニターの魅力は身を持って体感できた。湾曲構造の没入感は素晴らしく、両端が見やすい。2枚のディスプレイを並べると避けられない目の前のベゼル問題もないため、大量のウィンドウをバランスよく配置できる。
もし、160ppi以上の超ウルトラワイドモニターが登場したら、即買う。それまでは十分なDPIが確保できるウルトラワイドモニターで構成した最強の作業環境で仕事を頑張ろうと思う。(後編(完成版)に続く)
Thunderbolt3Proケーブルの長さじゃあたりなさそう、、、、(笑)
安心してください、この欠点を乗り越えた改良版セットアップがあるので!w
最強にカッコいいけどダメでしたか😂
もしかして:出力できるデバイスが少なすぎて採算が合わない
やっぱディスプレイの悩みは尽きないですよね。
8K31.5インチ4画面でも不満で8K60インチ(SHARPのテレビ)に変えようかと思ったけど視野角が狭くて話にならなかった。
16:9でいいから10K50インチか8K40インチが出てくれればほぼ解決なんだけどなぁ。
ぼやぼやでQHDのiMacと変わりませんね
それですね
ただMojaveはカラーフリンジ・エフェクトが有効化(「CGFontRenderingFontSmoothingDisabled」を「NO」)でキレイになって、
Catalinaは逆にカラーフリンジ・エフェクトを無効化(「CGFontRenderingFontSmoothingDisabled」を「YES」)でキレイになるという変なことになってるみたいです。
6k*2kの38inch曲面ウルトラワイドディスプレイがあれば即買いなんですけど。
高解像度とPCへの負荷軽減のどちらかを選ぶなら、やはり高解像度ですね。
これですよね? → https://gori.me/macosx/macosmojave/110780 試さなかったです!機種はことなりますが、同じく100前後のDPIを持つウルトラワイドモニターを使用している友人に試してもらってみます!
「Catalinaにしたらフォントが汚くなった問題解決法」でググるとありますが、
「カラーフリンジ・エフェクト」の機能を有効化を試した上での結論なんでしょうかね?
私も非Retinaディスプレイで当初文字掠れが気になりましたが、この設定変更で気にならないレベルに改善しました。
解像度だけで言えばそうですね。DPIはディスプレイ本体の大きさに影響するので、49インチで5120となると、やはりドットバイドットぐらいになってしまうんですよねえ。
5kディスプレイの下カットしただけだからしょうがないですね