Microsoft、Bingマップ事業を一部Uberに、広告事業をAOLに譲渡へ
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Microsoftに関するビッグニュースが立て続けに報じられている!
TechCrunchによるとMicrosoftのBingマップ事業を一部Uberに譲渡すると報じている!また、同じくTechCrunchによると、Microsoftは広告事業をAOL社とAppNexus社に譲渡すると報じている!
Bingマップは継続、地図データの収集をUberに委託へ
Bingマップ事業の一部をUberに譲渡するということは、どういうことなのか。Re/codeによると、Bingマップそのものは継続されるが地図データの収集を自社で行うことを止め、大半をUberに任せるという方針にしたようだ。
“Over the past year, we have taken many actions to focus the company’s efforts around our core business strategy,” Microsoft said in a statement to Re/code. “In keeping with these efforts, we will no longer collect mapping imagery ourselves, and instead will continue to partner with premium content and imagery providers for underlying data while concentrating our resources on the core user experience. With this decision, we will transfer many of our imagery acquisition operations to Uber.”
via Microsoft Stops Collecting Own Map Data, Sells Part of Business to Uber | Re/code
一方、Uberは以前からNokiaのちずサービス「HERE」の買収を検討していると報じられるなど、地図事業に力を入れている。両社の思惑が一致した形になったのかもしれない。
このニュースの興味深いところは、UberがGoogleと非常に深い関係にあること。2013年8月にはGoogle Venturesに2億5800万ドル投資してもらっている他、GoogleマップはUber連携に対応している。
Googleは全自動自動車を利用してUberのようなタクシー配送サービスを開発していると報じられる一方で、UberもCarnegie Mellon大学と手を組んで無人運転自動車の開発に着手していると伝えられている。ハッキリ言ってカオスだ。
今回発表された譲渡に伴い、Microsoft従業員が約100名、Uberに移るそうだ。他にもデータセンターや撮影カメラなども売却するとのこと。
AOL、自社サービスの検索エンジンをBingに乗り換え
一方、Microsoftの広告事業に関しては、ITMediaによるとディスプレイ・モバイル・動画広告の販売をAOLが請け負うことが明らかになった。従業員約1,200人がAOLに移る見通し。
公式コメントは以下の通り:
Today’s news is evidence of Microsoft’s increased focus on our strengths: in this case, search and search advertising and building great content and consumer services. This evolution in our approach to display advertising allows us to keep this focus, while working with industry leaders to market our services.
なお、AOLは先月、米キャリア大手のVerizonに44億ドルで買収されることが発表されたばかり。ややこしい……。