【レビュー】ソニーのランタン型スピーカー「LSPX-S1」は空間を包み込むような優しい音を奏でる【Sponsored by Sony】
高音質なオーディオ機器は往々にして見た目がゴツい。最高の音色を実現するために物理的なサイズが必要とは言え、「置く場所が無い」「オーディオ機器のために模様替えはできない」など色々とハードルがある。
住空間に溶け込むような高音質スピーカーがあればいいのに。その思いを現実のものにしたのがソニーから2016年2月13日に発売された「LSPX-S1」。
ソフトな光をぼんやり眺めながら空間を優しい音に包み込まれる。置くだけで部屋を光と音の癒やし空間に変えてくれる、Bluetoothワイヤレススピーカーだ。
「主張を持つ商品を空間に足すのではなく、その空間を最大限に生かしながら新たな体験を生み出す」ことを目指すソニーの新コンセプトシリーズ「Life Space UX」として登場した「LSPX-S1」。今回、期間限定で貸して頂いたので、実際に日々の生活の中で使ってみた感想と共に「LSPX-S1」の魅力について紹介する!
「LSPX-S1」の特徴と外観をチェック
自宅は多くの人にとって居心地の良い空間はず。より快適にするために僕らは便利そうな家電に手を出すが、その結果、家電に行動を制限される部屋になっていることに気がついている人も少なくないだろう。
例えば、従来の前向きのスピーカーであればスピーカーの先に自分の作業スペースがあるように部屋を調整すると思うが、その時点で自分の作業をスペースをたかだかスピーカーのために制限しているのだ。もっとも空間そのものと一体化したい、という思いから生まれたのが「LSPX-S1」だ。
「住空間に溶け込む家電」ーーそのコンセプトを実現するために外観や機能、そして発される音のクオリティを追求した製品がソニーの新しいグラスサウンドスピーカーである。
まずはその外観からチェックしましょう。
住空間に溶け込むためには「家電」としての主張を抑える必要があり、多くの人が持つ「オシャレ」の定義の中に入り込む必要がある。採用されたデザインはキャンプ場でよく見かけるランターンのような円柱型。高さは約30cm、直径約8cm。細長いため多少の存在感はあるが僕の中ではオシャレであることはもちろん、今まで見てきたスピーカーの中で最もインテリアとして完成度が高いように感じた。ガラスの円柱が乗っているスピーカーなんて、見たことある?!
ガラス管の中にはフィラメント型LEDが内蔵されている。明るさには限界があるが、夜BGMを掛けながら仲間と昔話を語り合うには程良い。アロマキャンドルを彷彿させる優しい光を楽しめる。
ガラス管の天面には低音を再生する「パッシブラジエーター」と呼ばれるものが取り付けられている。
ガラス管の下には山状になっているが、これは音の指向性を広げ拡散するためのリフレクターとしての役割を果たしている。よく見るとてっぺんにLEDが取り付けられているのだが、これはスピーカーがBluetooth機器と同期する際に点滅する仕様となっている。
「LSPX-S1」はBluetoothスピーカーであるため、基本的にはワイヤレスで音楽を飛ばすことが前提として作られているが、ステレオミニのアナログ音声入力も用意されているためケーブルで直接繋いで音楽を流すこともできる。
ここまで「LSPX-S1」の外観を見てきて気がついた人もいるかもしれないが、このスピーカー、ボタンが少ない。あるのは先ほど紹介した電源ボタンとACアダプタやアナログ音声入力用のポートのみ。これも「住空間に溶け込む」というコンセプトを実現する上で必要最低限にしたという。
ただ、とは言え音楽の音量やランプの明るさなどを調整したい時もあるだろう。基本的には接続元のデバイスで操作することを前提としているが、iPhoneを探しに行くよりも本体を操作したいという人のために「LSPX-S1」の底面には各種操作用のボタンが用意されている。初期設定でペアリングを行う際もここから操作する。NFCにも対応しているため、対応機器をかざせば瞬時にペアリングが完了する。
ボタンがギリギリ地面に着かないよう、底面の縁にはブラウンのレザーが張られている。程良い滑り止めにもなり、高級感がある。
日中、部屋の片隅においていても様になるが、本領を発揮するのは間違いなく暗くなってから。ランプの温かい光と心地よい音を同時に楽しむことができるのは他のスピーカーにはない魅力だ。
空間に広がる自然な音の秘密は振動するガラス管
では実際の「LSPX-S1」の音はどうなのか。
趣味で自宅にいくつかのワイヤレススピーカーを持っているのだが、どれも指向性が高く、スピーカーの先に自分を置くことによって音を楽しめる一方で、その位置から動くと音質のバランスが崩れてしまうという欠点を持つ。まさにスピーカーに自分の行動を制限されているという典型例だ。
「LSPX-S1」から流れる音は空間の隙間に音を満たすような広がり方を持つことが特徴。他のワイヤレススピーカーと特性の異なることが身を持って体験できた。
その秘密はどの方向から聴いても音楽が楽しめる、有機ガラス管部分を加振器で振動させることによって実現された新しい音作りにある。台座部に3基設置されたの加振器によって与えられた振動がガラス管に伝わり、360度均一に透明感のある自然な音を届けることできる。
音質は非常にクリアで透明感がある。低音は聞き慣れているスピーカーと比較すると弱めだが、弱めと言っても必要以上に低音を増やしていないという方が近く、音響機材を使わず生で聞いた音がそのまま聞こえてくるような音が楽しめる。
最大音量は大きくないが、「住空間に溶け込む」ことをコンセプトとしている以上、大音量で音楽を流すことをそもそも想定していない。むしろ、BGM代わりにジャズやクラシック、アカペラなどアコースティックな音楽には最適。音が空間を埋め尽くすので、聞き疲れしないのだ。
以下に今回僕が聴いてみて特に相性が良いと感じた音楽を載せておく。
操作は一般的なワイヤレススピーカーと同じ。ペアリングすればすぐに使い始めることができるが、「SongPal」アプリを使えばスピーカーの音量やLEDランプの明るさ、スリープタイマーなどを簡単に設定できる。
今回、僕は「LSPX-S1」を1台使わせて頂いているが、2台用意することによって左右のチャンネルに分けて再生することができる「ステレオモード」が利用できるという。2台あったらきっとまた音の広がりも変わるのだろう。
相性の良い音楽を紹介するだけでは「LSPX-S1」の魅力が十分に伝わらないかもしれないので、今回、「生の音」の再現性の高さを知ってもらうために僕のボイスパーカッションを録音・再生し、その横で僕が演奏しているセッション動画を撮影してみた。多少なりとも音のリアルさが伝わると幸い。
リビングルームの卓上に置きたい、心温まるスピーカー
今回、「LSPX-S1」を使ってみてすっかりとファンになってしまった。「音を聴く」のではなく「音を浴びる」ような感覚にさせてくれたスピーカーが初めてだったからだ。音楽を流しながら仕事をすることに抵抗のある僕だが、最近は「LSPX-S1」のお陰で小洒落たBGMを流しながら仕事をしている自分がいる。
オシャレな自宅の一角にあるだけで絵になるワイヤレススピーカー「LSPX-S1」。そこから発される音であなたの住空間は少し豊かになるだろう。
上質な暮らしを目指す人は購入を検討してみてはいかがだろうか。
グラスサウンドスピーカー「LSPX-S1」 | |
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再生周波数帯 | 60~40000Hz |
ウーファー最大出力 | 13W |
連続駆動時間 | 最大4時間 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX / LDAC |
Bluetooth | Bluetooth 3.0準拠 |
AC接続 | ◯ |
ライン入力 | ◯ |
最大外形寸法(外形×高さ) | Φ82mm × 303mm |
重さ | 約920g |
価格 | 88,800円(Amazon) |
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