僕の中の「良いバックパック」選びで重要視している9つのポイント
僕はどこへ行くにしても同じバックパックを背負っている。その理由は、出先で「今日持ってきてない……」というリスクを回避するため。必要なものは常に持ち運びたい。
僕がデスクトップ型Macとノート型Macを使い分けず、13インチ型MacBook Pro(2018)に外部ディスプレイを繋いでやりくりしている感覚と似ている。
だからこそ常に背中全体を覆うような大容量バックパックを背負っているのだが、単に容量が大きければ良いわけではない。バックパック大好き人間として、僕なりに細かい基準や条件があるのだ。
そこで、本記事ではバックパックを選ぶ上で僕がチェックしている9つのポイントについて解説する!
バックパックを購入する前にチェックしている項目
今回今記事を書いてみた結果、僕はバックパックを見る時は大きく分けて見た目、背負心地、機能性の3項目で製品の良し悪しを判断していることがわかった。
以下、解説する。
目次
荷物をそこそこ入れた状態で、背負ったときの見た目
背中を覆うようにして背負うため、バックパックの見た目が重要であることは言うまでもないが、見た目が重要なのであれば気をつけなければ荷物がそこそこ入れたときの状態。
一般的にバックパックの商品写真は中身が詰まった状態で撮影する。常にバックパックの容量ギリギリまで詰めて持ち運ばない限り、見た目が変わってくるのだ。
例えば、下記写真は僕の愛用している「Tortuga Setout 35L」というバックパックのInstagramだ。
僕は上記バックパックのグレーモデルを愛用しているのだが、そこそこ荷物を詰めた状態のバックパックがこちら。
同じバックパックだが、明らかに見た目が違う。Instagramの写真のような見た目を求めるのであれば、バックパックに使われている素材に硬さがあり、型崩れしないような形状になっているかどうかを確認する必要がある。
例えば、「Aer Travel Pack 2」は上記写真とほとんど同じ荷物を入れた状態で撮影しているが、形がキープされている。
見た目が気に入っているバックパックを購入する前は実物を手に取り、少し荷物を入れた状態で背負った時の見た目を鏡でチェックすることをおすすめする。
バックパック単体の重さ
型崩れしないバックパックは格好良いが、型崩れしないのは理由がある。何かしら中で形を固定するフレームが入っている場合や、硬い素材が使われている場合などが考えられる。
どのような理由にせよ、型崩れしない代わりにバックパック本体が非常に重くなってしまう場合がある。本体が重くても背負った時に重さを感じないような構造やクッション性があれば気にならない場合もあるが、こればかりは実際に背負ってみないと分からない。
例えば、僕が一時期愛用していた「Tortuga Outbreaker Travel Backpack 45L」はショルダーストラップの位置を身長に合わせて調整でき、分厚いショルダーストラップ、しっかりとした背中のクッションが用意された背負い心地を徹底的に追求したバックパック。
ところが、このバックパック、なんと重さは2.3kgもあるのだ。
普段から大量の荷物を背負っているのであればバックパックの頑丈な作りとクッション性が重さを和らげてくれるが、それほど荷物を入れていない時は、ただ重いバックパックを背負っている、という状態に。
本体が重いバックパックは、荷物が軽ければ軽いほど快適さは下がる、という印象がある。自分が普段どの程度の荷物を背負うのかを考えた上で選んだ方が良い。
ショルダーストラップの厚み、形状
重い荷物を背負うのであれば、ショルダーストラップの厚みや形状は極めて大事。
クラウドファンディングでもデザインや機能性は抜群なのにペラッペラのショルダーストラップを採用している製品を見かけるのだが、背負う上で最も重要なパーツなのになぜそこをコストダウンするのか、小一時間ほど問い詰めたい。
そして難しいのが、分厚ければ良い、というわけではないということ。またクッション性があるからと言って快適とは限らないということ。
結局は背負って見ないと分からないが、基本的にはある程度の厚みがあり、身体のラインにフィットするように曲線を描いたショルダーストラップの方がつけ心地が良い。
背中のクッション性、通気性
バックパックのショルダーストラップと同じぐらい重要なのは背中のクッション性と通気性。理想は背中を3箇所程度のクッションで支え、それ以外は空気が通るようになっている状態。
この作りは、重い荷物を背負っている時に力を発揮し、特に夏場になると通気性は効果を実感する。クッションがあることによって背中の凹凸に合わせてカバンがフィットし、クッションによってできた隙間で風を通し快適度が上がる、という理屈だと思いっている。
実際にこのような仕組みがないバックパックを久しぶりに背負ったところ、背中は汗だくになり背負っているうちに背負い心地が悪化していった。
ヒップベルトの有無
普段は必要ないが、長時間、大荷物を背負って歩く場合はヒップベルトがあるだけで肩の負担が全く違う。
理想は取り外しできるヒップベルトがあるバックパック。そしてヒップベルトもしっかりとクッション性のあるものの方が腰で痛みなく支えることができる。
僕は普段は外したままにし、取材で歩き回る時や背負ったままの時間が長い時は活用するようにしている。
たまに単なるバックル付きベルトのようなチープなヒップベルトを見かけるが、僕の経験上、あれは気休めにしかならない。
PC用ポケットの有無、ポケットの深さ
僕はどこへ行くにしてもMacBook Pro(2018)またはMacBook Air(2018)を持ち歩いている。本体を直接入れることができ、安全に持ち運ぶことができるPC用ポケットは必要不可欠なのだ。
PC用スリーブやケースに入れてしまえばPC用ポケットは不要、という人もいるかもしれないが、やはり独立したポケットがあったほうが安全。人によってはケースに入れた上で専用ポケットに入れる人もいるようだが、僕は取り出してすぐに作業したいので、入れていない。
PC用ポケットの中身も大事。どの程度のクッション性があり、メインポケットに入れた荷物とどの程度干渉するかなどはチェックした方が良い。
安全性という意味では、PC用ポケットの最下部がバックパック全体のどこに位置しているかも確認した方が良い。海外では最下部より少し浮かした状態にすることが主流となっていて、これを「フォルス・ボトム」と呼んでいる。
この構造により、万が一バックパックを勢いよく地面においたとしても、中にあるバックパックが地面と接触するリスクは大幅に低減される。
万が一このような構造になっていない場合、僕はPC用ポケットの底面にタオルを丸めて敷いたり、荷物のプチプチを丸めて置いたりして安全性を確保している。
ファスナーのサイズ、止水性能の有無
大きいバックパックであればあるほど、頑丈なファスナーを使っている場合が多い。僕はファスナーのサイズなどには詳しくないが、止水性能の有無は確認するようにしている。
止水ファスナー
バックパックによってはPC用ポケットは止水ファスナーを採用し、それ以外は通常のファスナーを採用するというものもあれば、すべて止水ファスナーというものもある。
止水ファスナーは水の侵入をある程度防いでくれるというメリットがある一方で、開け閉めが少し固くなりがち。また強度という点においてはファスナーのサイズによるが劣る場合もありそう。
通常のファスナー
よって、僕はメインポケットは通常の大きなファスナー、PC用ポケットは止水ファスナーという作りが理想。実際に使っているバックパックはすべて通常のファスナーで止水ファスナーがないが、使い勝手が良いので良しとしている。
自分が普段入れる荷物量
僕はこれまで45リットルのバックパックを使っていた。理由は大は小を兼ねるから。
ところが、冷静になって45リットルがいっぱいいっぱいになることは非常に稀。普段の荷物に加えて取材用のカメラとストロボ、その後ジムに直行するためのドリンクボトル2本と着替えを入れなければカツカツにならないことに気づいた。
そこで、僕は35リットルにサイズダウンすることを決意。その結果、見た目もシュッとして良くなり、バックパックそのものの重さが軽くなった。重心の位置が変わったのか、背負いやすくなった。良いこと尽くしだった。
感覚的にはメインのポケットに適当に詰めても3分の1は空間的に余裕があるぐらいのサイズ感がベスト。
小分け用ポケットの細かさやアクセスのしやすさ
僕にとって重要なのはメインポケットよりも小分け用ポケット。なぜなら、メインポケットは大荷物をバランスよく配置すればいいだけだが、小分け用ポケットは普段持ち運ぶアイテムがアクセスしやすい位置にあることが重要。
一時期バッグ・イン・バッグを活用していた時期もあったが、僕は同じバックパックを背負っているのでバックパックそのもに小分け用ポケットがあったほうが便利。
具体的にどのようなポケットが必要、というのは無いが、ペン入れがいくつか、メッシュポケットが少々、キーリング、名刺サイズやモバイルバッテリーが収まるサイズのポケットが1つや2つあれば満足。
自分の必要とする条件にあったバックパック選びを
この記事で僕が紹介した、バックパックを選ぶ上で僕がチェックしているポイントは以下の9項目。
- 荷物をそこそこ入れた状態で、背負ったときの見た目
- バックパック単体の重さ
- ショルダーストラップの厚み、形状
- 背中のクッション性、通気性
- ヒップベルトの有無
- PC用ポケットの有無、ポケットの深さ
- ファスナーのサイズ、止水性能の有無
- 自分が普段入れる荷物量
- 小分け用ポケットの細かさやアクセスのしやすさ
これはあくまでも僕がバックパック選びをする際に見ているポイントであり、これらの条件を満たさなければ良いバックパックではない、ということではない。
むしろ、僕が今使っている「Tortuga Setout 35L」は若干の型崩れもし、止水ファスナーもなく、小分け用ポケットはあと一歩。それでも僕の中では現時点で最も気に入っているバックパックとなっている。
僕はとにかくバックパックが大好き。現状にはそれなりに満足しているが、今後もより良いバックパックに出会えることを期待して上記項目を基準にバックパック探しの旅を続けたいと思う。