MacBook Pro(2019)のキーボードはさらに改良されているが、修理プログラムの対象でもある

Appleが突然、「MacBook Pro(2019)」を発表した。基本的なハードウェアはほとんど変わっていないが、CPUが従来よりも高速な第8世代および第9世代のIntel Coreプロセッサを採用し、最新のスペックを求める人にとって嬉しいアップグレードとなった。
実はもう1つ、密かに進化しているハードウェアがある。それは、キーボード。The Vergeによると、新モデルに採用されているバタフライ式キーボードはまたしても改良されていることが明らかになっている。
第4世代ではなく、あくまでも「第3世代の改良版」らしい
MacBook Pro(2019)に搭載されているキーボードは、スイッチ機構に新しい素材を採用しているとのこと。Appleによれば、文字が勝手に反復入力される問題や文字が表示されない問題の発生が大幅に低減されるそうだ。
Appleは、この改良されたキーボードを「第4世代」ではなく、「第3世代バタフライキーボードの改良版」としている。
新しいキーボードはスイッチ機構の素材が変更されただけであり、バタフライキーボードという仕組みそのものは改良されていない。素材云々ではなく機構そのものに問題があり、故障の原因になっているとの見方も強い。
Appleは「特定の MacBook、MacBook Air、MacBook Pro モデルのごく一部のキーボード」と表現しているが、仕事に欠かせないデバイスを預け修理に出すことが厳しいゆえにAppleが把握していない可能性もある。
そのことはAppleも把握しているように見受けられる。「MacBook、MacBook Air、MacBook Proキーボード修理プログラム」にはなんと2019年モデルも含まれている。新しい素材を採用したスイッチ機構でも故障するリスクは2018年以前のモデルと変わらない、ということなのだろう。
一般的にMacBook Proは毎年買い換えるものではなく、一定期間使い続けることが前提。最新モデルは8コアモデルも用意され、より一層プロユーザーをターゲットとしたモデルに進化しているが、キーボードの故障するリスクは以前から変わらないのは実に残念である。
念のために書いておくと、僕は2018年モデルになってからMacBook Pro(2018)にキーボードの故障は一度も体験していない。同じ第3世代バタフライキーボードを採用しているMacBook Air(2018)でも快適に使い続けることができている。
また、万が一修理に出すことになっても、以前のように3日間ではなく最短で翌日までに修理してもらえるようになった。
それでも数十万円払って購入するプロ仕様のマシーンのキーボードが故障するリスクが有るというのは考えものだ。恐らく今後も2019年モデルのキーボードが故障したというニュースを目にすると予想され、Appleは「結局何も直していない」などと言われるだろう。
もうバタフライキーボードはダメなんだ。そろそろ根本的にキーボードの仕組みを変更するべき時期にやってきたのではないだろうか。
もっと読む

MacBook Proの”大刷新”、ベースモデルはお預けか。有機EL&薄型デザインはM6 Pro/Max限定の可能性

Appleの2026年、新製品ラッシュに期待。15製品投入で”折畳iPhone”も登場か

M5 MacBook Pro レビュー:Airを引き離した

MacBook Pro、2026年に”史上最大の進化”へ。ノッチ廃止の有機ELタッチスクリーン搭載で完全刷新か

M5 MacBook Pro、正式発表。メモリ帯域幅30%増&AI性能3.5倍、でも価格据え置き

Apple、新型M5 MacBook Proの発表を予告。「パワフルな何かがやってくる」

2026年のMac発表ラッシュが判明。M5 MacBook Pro年内発売、M6では有機EL採用か

M5 MacBook Pro、10月発売の可能性浮上。M4モデルの供給制限が示唆

FCC、AppleのM5 MacBook ProとiPad Pro詳細情報をリーク。発売前に型番が判明

M5シリーズMacBook Pro、新型ディスプレイの足跡が聞こえる。有機EL&タッチ対応Macは2026年?

有機EL搭載MacBook Pro、2026年後半登場を示唆する新情報

Apple、2026年前半に史上最大規模の新製品ラッシュを敢行か。iPhone 17eから折りたたみまで7製品が一斉登場

Apple、2026年末までに15の新型Mac開発中!M5・M6チップ搭載の全ラインナップが流出

M3 Ultraチップ搭載のMacBook Pro、どうやら存在していたらしい

”ちょっとデキるMac”がほしいならM4 MacBook Proを買おう。Airより推したいポイントも

僕らが待つべきMacBook Proは2026年モデルか。期待できる5つの大刷新

Apple製品に予算を割くならiPhoneよりMacを選ぶべき理由

14インチMacBook Proはエコノミークラスで使えるのか。実機検証レポート

M5チップ搭載の新型iPad ProとMacBook Pro、2025年後半に登場か

