違いは何?14インチM1 Pro/Max MacBook ProとM1 MacBook Proを比較する
14インチのM1 Pro/Maxチップモデルと、13インチのM1チップモデルのスペック・仕様・パフォーマンスなどを比較する
MacBook Proのラインアップが、IntelからAppleシリコンに移行を完了した。M1 MacBook Proは2ポートモデルを置き換え、M1 Pro/Max MacBook Proは4ポートモデルを置き換えた。「MacBook Pro」の名が付くモデルは、13インチと14インチが併売される。
本記事では、14インチM1 Pro/Max MacBook Proと13インチM1 MacBook Proの違いを比較し、自分にあったモデルの選び方を解説する。買い物の参考にしてもらいたい。
目次
M1 Pro/Max MacBook ProとM1 MacBook Proの比較
ディスプレイ
M1 Pro/Max MacBook Proは、ディスプレイが劇的に進化。画面サイズが大きくなり、明るくなり、解像度が向上。リフレッシュレートも最大120Hzに対応した。
M1 MacBook Proの13.3インチから14.2インチに大型化し、ディスプレイ解像度は3,024 x 1,964まで上がった。Pro Display XDRやiPad Pro(2021)と同じミニLEDバックライト技術を取り入れており、最大輝度は1,000ニトに倍増。ピーク輝度は1,600ニトまで向上している。
またMacの内蔵ディスプレイとして、初めてProMotionに対応。最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートをサポートし、画面上に表示されるコンテンツによって自動的にリフレッシュレートが調整される。クリエイター向けに、リフレッシュレートを変更しない固定リフレッシュレートは、引き続き利用できる。
ディスプレイ周りのベゼルを薄型化するために、内蔵カメラはiPhoneと同じ”ノッチ”に内蔵された。全画面でコンテンツを表示する際はノッチが目に入るが、通常はメニューバーに溶け込む。macOSをダークモードに設定しておけば、それほど目立たないだろう。
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チップ
Appleは、「M1 Pro」と「M1 Max」の名を持つ2つの新しいチップを発表した。
CPUは、高性能コア数が6つまたは8つとなっており、パフォーマンスを引き出せる設計となっている。M1は4つの高性能コアを内蔵している。
一方で高効率コアは2つに留まっており、M1より2つ少ない。M1 ProとM1 MaxのCPU性能は基本的に同じだ。
一方でGPUは、M1 ProとM1 Maxでコア数が異なる。14コアまたは16コアのM1 Proに対し、M1 Maxは最大32コアまで搭載可能。32コアモデルは、400GB/sのメモリ帯域幅をサポートする。
カスタマイズ性が皆無だったM1と比べ、M1 ProとM1 Maxは従来のIntelチップのように選択肢が増えた。
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メモリ(RAM)
M1 MacBook Proはユニファイドメモリの採用で、従来のIntelマシーンよりも少ないメモリで快適に動作すると評判だった。標準で8GB、カスタマイズで最大16GBまで搭載可能だ。
M1 Pro/Max MacBook Proは、標準が16GB。M1 Proは最大32GB、M1 Maxは最大64GBまでのメモリを搭載できる。
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ストレージ
M1 Pro/Max MacBook Proは、4TBおよび8TBのストレージが選択可能。SSD性能も向上しており、最大7.4GB/sに達するスピードを実現しているという。
M1 MacBook Proは、最大2TBまでのストレージに対応。節約のために内蔵ストレージを小さくしておく人も多いが、MacBook ProのSSDは業界トップクラス。読み込み速度や処理性能を追い求めるのであれば、外部ストレージに頼らず内蔵ストレージの拡張をおすすめする。
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サイズと重量
M1 Pro/Max MacBook Proは、M1 MacBook Proと比べてディスプレイサイズが大きくなっているが、サイズはほとんど変わっていない。幅が0.85cm、奥行きが0.88cm大きくなり、重さは200g増えている。
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ポート
M1 Pro/Max MacBook Proは、多くのプロユーザーが熱望していた外部ポートが復活。SDXCカードスロットとHDMIポートが復活し、USB-Cドックやハブなどを使わずにSDカードの読み込み、外部ディスプレイの出力が可能になった。MagSafeポートも復活し、マグネットで本体を充電できる。
HDMIポートは「HDMI 2.0」仕様。最大4K@60Hzの出力に制限されており、より高解像度のディスプレイを出力する場合はThunderbolt 4ポートを使用する必要がある。
SDカードスロットは、UHS-IIカードと互換性があるが、最大転送速度はUHS-II カードで250MB/s、UHS-Iカードで90MB/sだという。
Thunderboltポートは、Thunderbolt 3からThunderbolt 4にアップグレード。しかし置き換えたIntelモデルが4ポートだったのに対し、ポート数は3つに減らされている。
なおMagSafeポートは復活したが、Thunderbolt 4ポートからも従来どおり充電可能。急速充電にも対応する。急速充電の利用には96W USB-C電源アダプタの利用が条件。8コアモデルに同梱されている67W USB-C電源アダプタでは利用できず、別途購入する必要がある。
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バッテリーと電源
M1 MacBook Proから買い替えを検討している人は、バッテリーの違いに注意が必要だ。
M1 MacBook Proは最大17時間のワイヤレスインターネットが可能だったが、M1 Pro/Max MacBook Proは最大11時間と大幅に減少。Intelモデルと比べてわずか1時間の追加にしかなっておらず、長時間バッテリーを期待して買い替えた場合、予想を大幅に下回る電池持ちになる恐れがある。
フルスピードの充電に必要とする電源アダプタも高出力化している。8コアCPUモデルは67W電源アダプタで済むが、10コアモデルは96W電源アダプタが必要。16インチMacBook Proと同じサイズだ。
幸いにもM1 Pro/Max MacBook Proは急速充電に対応。30分で最大50パーセントまで電池残量が回復する。電源さえ確保できれば、短時間でバッテリーを回復できる。
M1 MacBook Proは4つの高効率コアを搭載しているのに対し、M1 Pro/Max MacBook Proは2つ。電池持ちに影響していると考えられる。
カメラ
M1 Pro/Max MacBook Proのカメラは、待望のフルHD(1080p)をサポート。一段と明るい絞り値(f2.0)で、一段と多くの光を取り込めるレンズを採用した。
M1 ProおよびM1 Maxに内蔵された、パワフルな画像信号プロセッサ(ISP)やNeural Engineを活用し、より自然なスキントーンでユーザーを鮮明に映し出せるという。
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オーディオ
マイクとスピーカー性能も向上した。マイクはノイズフロアをさらに下げ、よりクリアな通話や音声録音を実現している。
16インチMacBook Proに採用されていた、原音に忠実な6スピーカーサウンドシステムは、さらに進化し14インチにも搭載。2つのツイーターと4つのフォースキャンセリングウーファーを備えたことで、低音域を80パーセント多く再生できるという。空間オーディオにも対応する。
MacBook Proの内蔵スピーカーを利用する機会が多い人は、M1 Pro/Max MacBook Proの進化したスピーカーの恩恵を受けるだろう。
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キーボード
M1 Pro/Max MacBook Proはキーボードデザインが大幅に変更された。Touch Barは廃止され、物理ファンクションキーが復活。MacBook Airと同様にTouch IDが残された。キーボードはキートップだけではなく全体が黒くなった。逆T型の矢印キー、物理escキーは健在だ。
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外部出力
M1 MacBook Proは、1枚の外部ディスプレイ出力に制限されていたが、M1 Pro/Max MacBook Proは制限を大幅に緩和。M1 Pro搭載モデルであれば6K解像度のディスプレイを最大2枚、M1 Maxであれば6K解像度のディスプレイを最大3枚と4K解像度のディスプレイ1枚が出力可能だ。
DisplayLinkを駆使して2枚目以降の外部ディスプレイを出力していた人は、最新モデルで直接出力可能になる。
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どっちを買うべき?M1 Pro/MaxとM1、選ぶべきモデルは?
M1 Pro/Max MacBook ProとM1 MacBook Pro、どっちのモデルを選ぶべきか。
迷いなく最新モデルを推したいところだが、M1 MacBook Proには長時間バッテリーという強みがある。電源が確保出来ない場所で長時間の作業を行う場合は、M1 MacBook ProまたはM1 MacBook Airも視野に入れたほうが良い。
本体が僅かに重くなるだけではなく、充電に必要とされるUSB-C充電器も大型化する。10コアモデルは96W。16インチMacBook Proと同じになり、荷物が重くなってしまう。
ハイエンドマシーンを求めていた人にとっては、M1 Pro/Max MacBook Proは「買い」だ。問題はM1 ProとM1 Max、どちらを選ぶか。
記事執筆時点ではどちらを選ぶべきか決めるには、情報が不足している。少なくともCPU性能は性能差がなく、GPU(最大32コア)と搭載可能最大メモリ(最大64GB)の性能を必要としているのであれば、M1 Maxを選んだほうが良い。必要なければ、M1 Proで十分だろう。
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高額だけど買って良かったもの、これから買いたいもの

M1Pro MacBook Proの8コアと10コアCPUの差は大きいでしょうか?
下位モデルの購入を考えているのですが…。+22000円して10コアにするべきなのか。
完全におっしゃるとおりですね、つまり4枚同時に出力可能ということですね!ありがとうございます!修正しました!
ないですよー
今のMacBook Proのラインナップよくわかってないんですが、14インチのM1はないんでしょか?🤔
ちょっとわかるwwww
メイン機として使うのに外部ディスプレイ出力が大幅に改善されたのは嬉しいですねー!
ところでなんですが、こちら公式だと6Kが3枚と4Kが1枚と記載されているようなので、
TBx3とHDMIx1で合計で最大4枚まで出力可能なんじゃないかと思うんですけどどうなんでしょうね…
> M1 Maxであれば最大3枚まで出力可能だ。
気になったのでコメントさせいただきました🙇
この記事を見てなぜかMBAを16GBに置き換えたくなりましたw
のっち、、、、、、、、、、、
良かった、良かった!何回見返しても分からなかったので、安心しましたw
すみません、こちらの記事は14インチとの比較でした。16インチしか見てなかったです。申し訳ないです。
>M1 ProおよびM1 Maxに内臓された
買いすぎーーーーーwwww みんなハイエンド機種買いすぎですよwww
僕はM1 Proにしましたが…M1 Maxにするかもしれませんね😉
やばいです!ゴリさん!
よくわかんないのに
14inch
M1Max
32GB
1TB
おまけ
AirPods3
買ってしまったってぃん!ww
ゴリさんんの仕様はどこかで公開しますか?
おおおおおかっけぇー!!!!
バッテリー、M1 MBPからは減ってたんですね。Intel MBPと比べれば10時間から増えてるからありがたいです。
問題はCPUをどれにするか… 悩みましたが32コアMaxにしました。M1 Proとの価格差44000円は絶妙な値付けですね
どこが間違ってます??
バッテリーの時間数の表記が間違ってるかと
バッテリー、結構引っかかりますよねw僕も「うっ」ってなりました。買ったけどw
バッテリー…ノッチ…秒で買うはずが、注文ボタン押せずにいます…