Apple、「CES 2019」にて拡張現実用の導波管メーカーと会っていた模様
Appleは「CES 2019」にて、DigiLens、Lumus、Vuzix、WaveOpticsなどのAR(拡張現実)用導波管メーカーと会っていたとAppleInsiderが報じている。
導波管は、ARにおいてユーザーの眼の前に情報を表示するために使われる。このことから、Appleはヘッドセット型またはメガネ型のARデバイスに関心があり、研究開発を進めている可能性がある。
AppleのARメガネやAR技術の研究に関するこれまでの動き
Appleはこれまでに何度もARに対する関心の高さが伺える発言を繰り返している。2016年10月に公開されたBuzzFeed Japanとのインタビューでは「AIとARは、重要でコアなテクノロジーだと思う」と語り、2017年2月に公開されたThe IndependentとのインタビューではARがVRよりも魅力的なテクノロジーであり、「スマートフォンのような大きなアイディア」であるとコメントしている。
2017年3月時点でAppleはARに関するプロジェクトに1,000人以上のエンジニアをアサインしたと伝えられていた。
メガネ型ウェアラブルの開発に関して最初に報じられたのは2016年11月のこと。当時、BloombergはこのデバイスがiPhoneにワイヤレス接続し、視界の中に様々な情報を表示してくれると説明されていた。2017年3月にはAppleがメガネ型ウェアラブルを1年以上前から開発していたとの情報も伝えている。
2017年8月時点では複数のAR対応メガネのプロトタイプをテスト中であるとFinancial Timesが報じたものの、Tim Cook氏はThe Independentとのインタビューの中でAppleのARメガネは「技術的に時期尚早」と語り、製品化はまだ未来の話であることをやんわりと示唆した。
ARに関する企業買収も行っている。TechCrunchによると、Appleは2017年11月にARヘッドセットを開発するVrvanaを買収したと伝えられ、2018年8月にはARメガネ用レンズを開発するAkonia Holographicsを買収したと報じられている。
ARメガネのより具体的な情報として、Blooombergによるとコードネームは「T288」、「rOS」が動作するとし、CNETによると2018年4月に「T288」が完全にワイヤレスで動作するパワフルなAR/VR対応ヘッドセットとして2020年に発表するとのこと。
Ming-Chi Kuo氏もAppleはARメガネを2020年までに発表すると予想している。
2018年5月にはARメガネの開発に関わる「3D UIエンジニア」を募集していることがAppleの採用情報ページから判明している。