iOS 13の新情報:動作速度の改良、純正アプリの機能強化、「睡眠モード」の提供など
iOS 13は6月3日から開催される「WWDC 2019」で正式に発表される見通し。
BloombergがiOS 13に関する新情報を多数公開した。次期アップデートでは「iOS 12」に引き続き端末の動作が改良され、一部アニメーションも変更されるなど、使い勝手の快適さを犠牲にすることなく新機能が盛り込まれる模様。
これまで噂されていた「ダークモード」の用意、iPadを外部ディスプレイ化する機能、「友達を探す」と「iPhoneを探す」を統合したアプリの提供なども含まれている。一方で、新たにApple純正アプリの改良や「Sleep Mode(睡眠モード)」と呼ばれる新機能に関する情報も報じられている。
以下、参考にどうぞ!
新たに発覚したiOS 13の新機能・新情報まとめ
コードネームは「Yukon」、デバイスの動作速度をさらに改良へ
iOS 13は、当初は2018年にリリースされるはずだった機能を含む様々な新機能をiPhoneおよびiPadに提供する見通し。社内ではコードネーム「Yukon」と呼ばれている。
なお、2020年に正式発表される見通しとなっている「iOS 14」のコードネームは「Azul」。5G通信のサポートや来年のiPhoneにおいけるAR機能が含まれているとのこと。
iOS 13は「iOS 12」引き続き、デバイスの高速化に貢献し、様々なバグの修正が行われるとのこと。一部UIが変更され、アプリランチャーの起動やアプリを閉じる際のアニメーションも改良されるそうだ。
また、ホーム画面の左側(右方向にスワイプした時)に表示されるウィジェット画面も改良され、クリーンなUIになるようだ。
ダークモードの登場
これまで噂されている通り、システム全体で適用されるダークモードが用意されるとのこと。
指でなぞって文字入力ができるキーボードの提供
Appleはキーから指を離さずに文字が入力できる新しいキーボードを開発しているそうだ。
ただし、これらを正式な機能として提供するかどうかは分かっておらず、内部向けの機能としてリリースしない可能性もあるとのこと。
ヘルスケア、リマインダー、ブック、iMessage、マップ、メール、ホームの各アプリを改良
「ヘルスケア」アプリも改良され、1日の活動内容がよりわかりやすく表示されるとのこと。
新たに聴覚に関する健康状態が確認できる項目が追加され、ヘッドホンで音楽を聴いているときの音量や外部の騒音などが管理できるとのこと。
「リマインダー」アプリも機能が強化される。トップ画面には「今日やること」「すべてのタスク」「予定されているタスク」「フラグ付けされたタスク」の4項目がグリッド状に表示され、各項目ごとに異なるカラーの背景が用意されているそうだ。
「ブック」アプリには新しいリワードの仕組みが用意される模様。
「iMessage」はプロフィール写真やプロフィール名を指定した相手のみが閲覧できる機能が提供される。「アニ文字」と「ミー文字」をスタンプとして送信できる項目も追加されているとのこと。
「マップ」アプリは自宅や職場など、頻繁に訪れる場所を指定できるようになる。これにより、それらの指定した場所への経路を簡単に表示することができるようになる。
頻繁に訪れる場所はグループ化し、写真を添えて管理することができるという。特定の連絡先からのメールをブロックする機能も用意され、フォルダ管理機能が改良されるとのこと。
「メール」アプリは特定のスレッドをミュート化する機能が提供される見通し。
「ホーム」アプリはセキュリティカメラとの連携を強化し、過去に録画したデータを閲覧できる機能が提供される。
iPadを外部ディスプレイ化できる機能を提供へ
これまでも報じられていた通り、「Duet」や「Luna Display」のようにiPadを外部ディスプレイのように扱うことができる機能が用意されるとのこと。
外部ディスプレイとして使用した場合、Apple Pencilでも操作でき、ピンチインで表示領域を拡大し、Macの通知を表示させることができるとのこと。
スクリーンタイム、「Sleep Mode」の追加
「スクリーンタイム」では特定の連絡先に連絡することができる時間帯を制限する機能を導入する。
新たに「睡眠モード」なる機能が導入され、「アラーム」アプリに含まれている「ベッドタイム」機能と連携すると見られている。「ベッドタイム」機能もあわせて強化され、将来的にApple Watchによる睡眠トラッキングと連携する可能性もあるとのこと。
新しい「睡眠モード」は従来から提供されている「おやすみモード」が有効化され、ロック画面が暗くなり、すべての通知をミュートしてくれる。
「友達を探す」と「iPhoneを探す」を統合したアプリの提供
「友達を探す」と「iPhoneを探す」を統合したアプリが用意され、社内では「GreenTorch」というコードネームで呼ばれているとのこと。
その他の新機能
他にも以下の新機能の登場が噂されている。
- 「HomePod」のマルチユーザー機能のサポート。
- 「共有シート」のUI改良。写真やURLをシェアする際に、連絡する頻度が高いユーザーをリコメンドする機能が用意されるとのこと。
- Safari用にダウンロードマネージャーを提供へ。ダウンロードしたファイルを管理できる場所が用意され、サードパーティ製のアプリと「ファイル」アプリの連携力も向上する模様。(参考記事)
- iPadはマルチタスクに関する改良、ホーム画面の改良、1つのアプリにおける複数のバージョンを管理できる機能が提供される。(参考記事)
- 補聴器との連携が強化され、アクセシビリティ画面に追加されるとのこと。