M1 Macを消去して初期化、macOSをクリーンインストールする方法

自分が使用していたMacを手放すとき、Macの中身を消去した上で、macOSの最新バージョンを再インストールしておくと良いだろう。M1 MacはIntel Macと手順が異なる。本記事ではM1 Macを初期化し、macOSをクリーンインストールする手順を解説する。

M1 Macのリカバリモードは電源ボタンの長押し、「復旧アシスタント」を起動

M1 Macでは、復元後のOSインストール時にエラー発生で文鎮化すると報告されていた。アップデートで対応されているとの情報もあったため、Macを初期化する前にmacOSバージョンを最新バージョン（macOS Big Sur 11.1）にアップデートした上で実行した。

Macのリカバリモードは、IntelモデルはCommand + R + 電源ボタンを組み合わせる必要があったが、M1モデルは電源ボタンの長押しだけで「起動オプション」が表示される。

電源ボタンを押し続けていると、画面上には「起動オプションを表示するには押し続けてください」と表示される。

待ち続けると「起動オプションを読込中」と表示される。意外と辛抱強く待つ必要がある。

「オプション」が出現すればすぐにクリックしても問題ない。

しばらく待つと内蔵ドライブが表示される。今回は起動オプションを使用するため、「オプション」をクリックし、「続ける」を選択する。

「macOS復旧」と書かれた画面が表示される。ボリュームの調査が終わると、画面が切り替わる。

ボリュームの調査完了後、ユーザーの選択画面が表示される。M1 Macを初期化するにあたり、この画面は操作しない。

代わりにメニューバーに表示されている、「復旧アシスタント」をクリックする。

「Macを消去」をクリックし、初期化作業を進める。

Macを消去、手順通りに進めれば問題なし

「Mac消去」を選択すると、「このMacのロックを解除できない場合は、Macを完全に消去してmacOSを再インストールすることができます。これにより、このMacのすべてのボリュームのメディア、データ、設定のすべてが削除されます。このMacを再アクティベートしてmacOSを再インストールするには、インターネット接続が必要です。」と警告が表示される。問題なければ、青文字の「Macを消去」をクリックする。

Mac上のメディア、データ、設定が完全に削除されることを警告するポップアップが表示される。問題なければ、「Macを消去」をクリックする。

先程の画面に戻り、消去が実行される。

しばらくすると、起動時と同じAppleロゴとプログレスバーが表示される。

言語画面が表示される。次はMacのアクティベート作業を行う。

Macのアクティベート作業にはインターネット環境が必須

Macの初期化には、Macのアクティベート作業を行う必要がある。Wi-Fi接続、またはThunderbolt 3端子を使用したEthernetアダプタ経由で有線接続が必須になる。

Wi-Fiの場合、メニューバーの右上からWi-Fiネットワークを選択する。

インターネット環境を用意し、「次へ」をクリックするとアクティベーションが進められる。

しばらくすると、「Macがアクティベートされました」と表示される。アクティベート作業は完了だ。「終了して復旧ユーティリティに戻る」をクリックし、macOSの再インストールを行う。

復旧ユーティリティからmacOSのインストールメニューを選択

「Time Machineから復元」「macOS Big Surを再インストール」「Safari」「ディスクユーティリティ」のメニューが表示される。macOS Big Surを再インストールし、作業を完了させる。

「続ける」をクリックする。

ソフトウェア使用承諾契約の条項に同意する場合は「同意する」をクリックする。

一般的には「Macintosh HD」と書かれたストレージ名になっているが、初期化したことで「Untitled」になっている。アイコンをクリックした上で、「続ける」をクリックする。

macOSのデータは大容量。インターネット環境によってダウンロードスピードは異なるが、時間に余裕を持ってインストール作業を行おう。

macOSのインストールが完了すると、「国または地域を選択」の画面が表示される。進めれば、一般的なMacの初期設定に進む。今回はmacOSをインストールするだけで終わるため、下記画面が表示された状態でキーボードで「Command + Q」を押す。

システム終了され、初期設定で止まる。

以上でM1 Macの中身を完全に消去した上で、初期化およびmacOSのクリーンインストールが完了した。M1 Macを売るまたは譲る場合、参考にしてもらいたい。