複数ディスプレイを使っている時に「Command + Tab」が意図していないディスプレイに表示される時の対処法
僕はMacでアプリケーション同士を切り替える場合、「Command + Tab」を利用することが多い。複数ディスプレイを使っている時でも当然利用しているが、トリプルディスプレイ環境にしてから意図しないディスプレイに切り替えメニューが表示されてしまうことに悩まされていた。
例えばメインのディスプレイで作業をし、サブディスプレイの方で別の作業をしてから「Command + Tab」で他のアプリケーションに立ち上げようとした時に、切り替えメニューがなぜかサブディスプレイの方に表示されてしまっていた。
色々と試した結果、どうやらDockの表示状態と配置が関係していることが分かった。困っている人がいたら参考にどうぞ!
Dockの位置と「自動的に隠す」の有効・無効が関係
まず複数ディスプレイを利用する場合、Dockの位置、そしてDockが自動的に隠れるようしているか否かによって挙動が異なる。話が複雑になるため、2枚のディスプレイを左右に並べて配置していることを前提として説明する。また、冒頭の写真に表示されているような、「Command + Tab」で表示されるメニュー画面のことを「アプリ切り替えメニュー」と呼ぶことにする。
「自動的に隠す」を有効+ Dockを下に配置
この状態の挙動が個人的に最もトリッキー。Dockを自動的に隠す状態にし、かつ、画面下に配置した場合は最後にDockを表示したディスプレイにアプリ切り替えメニューが表示される。
例えば2枚のディスプレイのうち、メインのディスプレイを右側、サブディスプレイに左側に置いていたとする。最後にDockを表示したディスプレイがメインであればアプリ切り替えメニューはメインの方に表示されるが、サブディスプレイの方でDockを表示した場合、次に「Command + Tab」を押すとサブディスプレイの方で表示されてしまう。
「自動的に隠す」を無効+ Dockを下に配置
Dockが自動的に隠れる状態で画面下に配置されている場合、アプリ切り替えメニューが表示されるのはDockが表示されているディスプレイだ。
ちなみにDockを自動的に隠す場合、左右どちらの画面でもDockを表示することができるが、Dockを自動的に隠さない場合、Dockが表示されるのは環境設定の中にある「ディスプレイ」のメニュバーを置いている画面のみ。
上記のスクリーンショットの場合、アプリ切り替えメニューもDockも中央のディスプレイに表示されるということになる。
Dockを左右のいずれかに配置
Dockを自動的に隠すにしても隠していないにしても、左右のどちらないDockを配置した場合はDockがあるディスプレイにアプリ切り替えメニューが表示される。
実はこの仕様に悩まされていた時期があった。というのも、僕はもともとDockを画面右側に置いていた。「MacBook Pro Retina」単体の時など、ディスプレイが1つの時であれば問題無いが、メインとして使いたいディスプレイを左側に置いてしまった場合、アプリ切り替えメニューはDockがある右側のディスプレイ、つまりサブディスプレイの方に表示されてしまう仕様となっている。
Dockが下に配置され常時表示されている場合、環境設定の中にある「ディスプレイ」で設定したメニューバーを置いている画面にアプリ切り替えメニューが表示されるが、左右にDockを配置した場合、Dockの位置に連動してアプリ切り替えメニューが表示されるディスプレイが決まるようだ。
アプリ切り替えメニュートDockの位置の関係まとめ
今回紹介した内容を表にまとめると以下のようになる。
Dockの位置 | Dockを自動的に隠す | Dockを常時表示 |
---|---|---|
左 | 左のディスプレイ | 左のディスプレイ |
下 | 最後にDockを表示したディスプレイ | Dockを表示しているディスプレイ |
右 | 右のディスプレイ | 右のディスプレイ |
もともとDockを右側に置き、自動的に隠す状態にすることに強いこだわりを持っていた僕だが、現在はDockを画面の下に置き、常時表示するように設定している。Dockの位置もコロコロ変わるのも不便、そしてアプリ切り替えメニューの表示されるディスプレイがコロコロ変わるのはもっと不便、ということで、今の形で落ち着いている。
自分の思った場所に「Command + Tab」で呼び出したアプリ切り替えメニューが表示されない、という人は参考にどうぞ!
これ!切り替えがいつも凄い意図しないモニターに表示されててイライラしてました。助かりました!